デリバリー効率分析

PR のライフサイクルを分析し、デリバリーのボトルネックを特定します。 オープンからマージまでの各フェーズを数値化することで、改善すべきポイントが明確になります。

主な指標

PR リードタイム

PR のオープンからマージまでの所要時間。中央値と P90 の2つの統計値で表示します。

初回レビュー時間

PR 作成から最初のレビューコメントが付くまでの時間。レビュー体制の応答性を測ります。

マージまでの時間

PR のオープンからマージ完了までの全体的な所要時間を追跡します。

PR サイズ分布

変更行数の分布を XS〜XL の5段階で分類。適切なサイズの PR 作成を促進します。

Revert/Hotfix 率

マージ後にリバートやホットフィックスが発生した割合。品質の先行指標です。

大規模 PR 警告

L/XL サイズの PR をリスト表示。レビュー品質低下のリスクを早期に検知します。

指標の読み方

PR リードタイム

PR リードタイムは「PR がオープンされてからマージ(またはクローズ)されるまでの時間」を日単位で計測します。 Code Tempo では 中央値(Median)P90 の2つを表示します。

  • 中央値: 全 PR の 50% がこの時間以内に完了。チームの「通常のペース」を示します
  • P90: 全 PR の 90% がこの時間以内に完了。外れ値を含む「最悪ケースに近い状態」を示します

中央値と P90 の使い分け

中央値が安定していても P90 が高い場合、一部の PR が長期間放置されている可能性があります。 P90 の改善には、大規模 PR の分割やレビュアーの明確化が有効です。

リードタイム分布(ヒストグラム)

PR の完了時間をビン(0-1日、1-3日、3-7日 など)に分類した分布図です。 理想的にはグラフの左側(短い時間)にPRが集中する形になります。

  • 左寄りの分布: PR が迅速にマージされている良好な状態
  • 右裾が長い分布: 一部の PR が長期間滞留。個別に原因を調査すべきです
  • 二峰性の分布: 小さな PR と大きな PR で処理時間が大きく異なる可能性

初回レビュー時間

PR が作成されてから最初のレビューコメントが付くまでの時間を時間単位で計測します。 この指標はレビュー体制の応答性を直接反映します。

レベル初回レビュー時間判断
優秀4 時間以内レビュー体制が非常に迅速
良好4〜12 時間同日中にレビュー開始。標準的
要改善12〜24 時間翌営業日にレビュー。改善の余地あり
要注意24 時間以上レビュー待ちがボトルネック化

PR サイズ分布

PR の変更行数(追加 + 削除)を5つのカテゴリに分類します。

カテゴリ変更行数推奨
XS0〜50 行軽微な修正。迅速にマージ可能
S50〜100 行理想的なサイズ。レビューしやすい
M100〜200 行標準的なサイズ
L200〜400 行大きめ。可能であれば分割を検討
XL400 行以上レビュー品質が低下するリスク。分割を強く推奨

Google の研究によると、200 行を超える PR はレビューの見落としリスクが大幅に増加します。 S〜M サイズの PR を維持することで、レビュー品質とマージ速度の両方が向上します。

Revert/Hotfix 率

マージされた PR のうち、リバートやホットフィックスが発生した割合です。 品質の先行指標として活用できます。

  • Revert 率: マージ後に取り消し(revert)された PR の割合
  • Hotfix 率: 緊急修正として作成された PR の割合

Revert/Hotfix 率が 5% を超える場合、テストカバレッジの不足やレビュープロセスの問題が考えられます。 率の推移を定期的に確認し、品質改善のトリガーとして活用しましょう。

業界標準との比較

指標良好標準的要改善
PR リードタイム(中央値)1 日以内1〜3 日3 日以上
初回レビュー時間4 時間以内4〜12 時間24 時間以上
PR サイズ中央値100 行以内100〜200 行200 行以上
Revert/Hotfix 率2% 以下2〜5%5% 以上

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